アーティスト宮台えりかさんの展覧会「Suimming pool」の最終日に会場となるアパレルショプ haus & terrasse 3F ギャラリースペースterrasseに行ってまいりました。
階段を登り、三階に到着すると白い空間が広がっていました。
左側のスペースには今回の展示のタイトルとなった長方形のプール、その上で金属の風船が天井に接触し漂っている様子が表現されています。
浮かぶはずもない金属の風船がプールの上で上昇出来ず止まっている。
不思議な空間だな、と風船に注目してみると表面に写り込んだ湾曲した世界から小さな自分がこちらを眺めていました。
こちらの世界と金属の風船に映る向こうの世界、「自分を眺める自分」というテーマを出発点に作品を展開。
プール以外にも数点作品が設置されており、左のスペースがプールで、右スペースは更衣室の様な構成になっていました。
違う色のコンタクトレンズ。
左右異なる色の瞳、オッドアイの猫がDMでしたが、こちらの作品と繋がっていたのですね。
右スペースの窓には透明の水着が、、、、
窓の外の空を見ているのか、水着を見ているのか?視覚的に面白い作品です。
ビート板のかけら、プールサイドの床材、塩素の香り、プールなら当たり前のようにそこにあるけれど、気に留めていた記憶の欠片が試験管に収められてます。
幼いころ通っていたスイミングスクールの記憶が色濃く出た作品もあり、解説頂きながらとても楽しませていただきました。テーマとメランコリックな記憶が複雑に絡みながらも作品自体どれも何処か爽やかでとても面白かったです。
11月10日から始まるwhite Galleryでの展示がさらに楽しみになりました。