2019年6月21日(金)15:00~18:00
Reception Party 18:00~20:00
22日(土)~24日(月)11:00~19:00
最終日 25日(火)11:00~15:00
アーティスト 櫻木 綾子 シュウ・ヤン
ここにいてそこにいない
なぜ私はここにいてそこにいない?
時の始まりはいつ?宇宙の果てはどこ?
この世の生はただの夢?
見るもの聞くものかぐものは
この世の前の世の幻?
(ペーター・ハントケ作 / ヴィム・ヴェンダース『ベルリン 天使の詩』(1989年)より一部引用)
図書館に集まる天使を、子供達だけが見ることが出来る。天使たちは都市の上空を旋回し、大人たちにそっと寄り添う。この映画の中で世界は、天使が天使の時はモノクロ、天使が愛のために人間になるとカラーで描かれている。天使は人の心が見えるが世界は白黒であり、大人は天使の姿を見ることはできないが、その代わり世界に色がある。
私たちは、このヴィム・ヴェンダースの映画『ベルリン 天使の詩』から出発し,展示「ここにいてそこにいない」を試みます。天使と人間の関係は、まるで現代社会の大人たちのようであり、彼らは何か大切なものを見落としているのではないでだろうか。日常の見える、または見えない存在は、どこまでが本当で、どこまでが想像や思い込みなのか。この混沌とした世界の中に私たち人間は生きている。忙しい日々の中で時には少し立ち止まり、ここにいるけどそこにいないものごとに、そっと目を向けてみたい。
櫻木 綾子
埼玉県出身。上智大学文学部フランス文学科卒業後、渡仏。スタジオ・ベルソー(パリ)にてファッションデザインを学ぶ。日本帰国後、コム デ ギャルソンにて11年実務経験を経る。もっとも身近な彫刻として服やアクセサリーなどをデザイン・生産してきた。2011年東日本大震災を機に、身体の概念が拡張し、水や土、光と影、石や植物など様々な素材やメディアを使って日常の美をテーマとした作品を制作している。
website:https://ayakosakuragi.wixsite.com/website
過去の作品:
skin(2017)
relations(2017)
シュウ・ヤン
中国蘇州に生まれる。アメリカのシアトルにあるワシントン大学で総合ヴィジュアルを専攻した時に、ローマでの3ヶ月間、東京とロンドンでの2ヶ月間のプログラムを含む、いくつかの異なる都市で滞在しました。 2017年、大学を卒業した後、彼女は東京で日本語を学び、現代アートの魅力を発見し、現在は東京藝術大学でのグローバルアートプラクティスMFAプログラムを専攻しています。
website:https://13921957333.wixsite.com/website
過去の作品
TextEdit(2018)
If we were the same, but something else(2019)