ガラス作家の谷口 嘉(ヨシミ)さんの個展「谷口嘉10DAYS 器のかたち × こころみの硝子」に最終日9月11日に行って参りました。会場はエポカザショップ銀座 B1 ギャラリー「日々」。
今回はアートと工芸のオンラインショップ「Panorama」とギャラリー「日々」と、作家の谷口さんのコラボレーション企画。
Panorama http://panorama-index.jp
日々 http://www.epocainfo.com/epoca-the-shop/nichinichi/exhibition
谷口 嘉さん http://yoshimitaniguchi.com
インスタレーションの作品を中心に活動されている谷口さんですが器の作品も以前から手掛けられており、ギャラリー「MITATE」の作品展で谷口さんの作品に惹かれるものを感じた「Panorama」の大隅さんがギャラリー「日々」と谷口さんの双方に新しい器づくりのお話を持ち掛けられて実現した展覧会だそうです。
展覧会に向けて打ち合わせを重ねた詳しい様子、想いがPanoramaのウェブマガジンに綴られております。
http://panorama-index.jp/webmag/collabo-taniguchi
地下のギャラリーへ行くためには「エポカザショップ銀座」というブティックに入り階段を降ります。ブティックの雰囲気とは一転し、ギャラリーは和モダン調の温かみのある空間となっており、入ってすぐ右の棚に素晴らしいバランスの生け花がお出迎えしてくれました。
ギャラリー内には谷口さんの花器が植物をよりみずみずしく演出しております。
今回の作品展のDMを飾った器がメインの台に並んでおりました。
縁のマットな金彩とアンティークガラスのような優しい揺らめきのある表情が観ていて嬉しい作品です。
飾らず、強い主張はせずとも感じられる存在感・・・そこに優しく居る・・・
打合せを重ねられたというだけあって日常の使いやすさにも配慮されており、食材が量もしっかり、綺麗に盛れそうです。この器にあの料理を盛り付けたら、と具体的に想像してワクワク。
今回の作品展で、驚くべき作品同士の繋がりを谷口さんから伺いました。
器の形になる前の状態、ガラスを吹いて加工する前の形が上のような花器達なのだとか。ボリューム感のギャップといいますか、それぞれの作品から受けた印象の違いにとても驚きました。
良い作品作りをされている方は、どの工程の状態でも既に形が成り立っているのだな、っと改めて実感。頭の中でイメージする形と、目の前の形とを一つ一つ丁寧に寄り添わせ確認しながら作っている、そういう作家さんの真面目な姿勢が背景にあるのですね。
ご本人の実直なお人柄がよく投映された澄みきった作品でした。
最終日の夕方に伺ったためほとんどの作品が売れてしまった後でしたが、オーダー用サンプルとして残された各デザイン1点ずつ拝見することが出来ました。
11月から「Panorama」にて谷口さんの作品の取り扱いが始まるそうです。
会期中に行けなかった方は、是非こちらから求められてはいかがでしょうか?